公立小学校4年生でネイティブの英語学習。近くの私立保育園では、1歳半以上を対象に英語遊び。大丈夫か?

公立小学校4年生でネイティブの英語学習。近くの私立保育園では、1歳半以上を対象に英語遊び。大丈夫か?

武蔵野市の学校公開に何校か訪問する。現場の課題とレベルがよく分かる。新学習指導要領で、小学校の5・6年生で英語の教科化が始まった。さらに3・4年生を対象に外国語活動だ。教室ではネイティブの補助教員(ATL)が英語を喋っている。
小学校に英語学習が取り入れられたので、それに拍車をかけるように、低年齢まで英語ごっこが下ってきている。近くの民間保育園では1歳半以上の幼児を対象に、英語遊びの企画だ。まだ十分に国語も覚えていないのに大丈夫か?

英語教育の拡充は主として経済界の要請で始まったのだが、日本人としてのアイデンティティが確立していない時に、英語を教える必要があるのか? 文科省は大学入試改革の前に英語教育の低学年化をもっと議論すべきではないか。日本の将来に危惧を憶える。