上野の山は閑古鳥が鳴いているなあと思ったが、一角にある東照宮を参拝、諫鼓鳥の彫刻を見て、我が身の教養の薄さを実感した

上野の山は閑古鳥が鳴いているなあと思ったが、一角にある東照宮を参拝、諫鼓鳥の彫刻を見て、我が身の教養の薄さを実感した

土日の集会や会合、懇談会等が軒並み中止になって、普段と打って変わったゆるやかな日程になりました。
そこで普段読めない本や、行きたいと思っていたが、しばらく行っていない場所等を探訪することにしました。花の名所の上野、宴会が自粛で今年は静かな花見となるようですが、少し早いが行ってきました。
桜は蕾、動物園、美術館、博物館、文化会館など総て閉館なので、ほとんどお客さんが歩いていない。国立博物館前の広場が実に広くてスッキリ。閑古鳥が鳴いているねと話しながら、動物園の隣の神社、東照宮を見学。左甚五郎作の彫刻が素晴らしい。10年前に来た時は行列していて、敬遠しましたが今回は参拝客もチラホラ。金色の堂を囲む塀の彫刻が素晴らしい。上欄に鳥、下欄が鯉など水中生物が彫ってあり実に見応えがあります。

正門の一部に鳥が彫刻されており、諫鼓鳥(カンコドリ)と説明にある。中国古代の教えで、皇帝の治世に不満の者は、鼓を叩いて諫めることとなっていたが、治世が良く行き届き、諫鼓鳥は一回も鳴かなかったと書かれてありました。尭舜の時代らしい。これが原義でいつの間にか閑古鳥が鳴くとお客さんが来ないという風に悪い意味で使っていました。
諫鼓鳥は鳴かないという治世を評価する意味に使うんですね。国政も都政も市政も諫鼓鳥が鳴かないようにしなければと思いました。アメ横や浅草浅草寺に足を伸ばしましたが、めっきり外国人のお客さんも減りゆっくり歩ける。コロナの影響はどこまで続くのだろうか。