NPO法人むさしの・多摩・ハバロフスク協会、20年にわたって6万本植林―ハバロフスク報告Ⅱ

NPO法人むさしの・多摩・ハバロフスク協会、20年にわたって6万本植林―ハバロフスク報告Ⅱ

NPO法人むさしの・多摩・ハバロフスク協会は、元林野庁長官秋山智英さんが初代理事長となり発足し、ハバロフスク市やハバロフスク地方政府と協力し20年に渡って植林活動を続けている団体だ。当初数年は武蔵野市が支援し、その後独立してNPO法人となり、現在は国土緑化推進機構から補助金を受け、活動を続けている。

2002年から活動を続けてきた安藤栄美さんが現在は理事長となり、協会を支えている。第1回はワローニシ地区にチョウセンゴヨウ(松)等を植えた。以来、五地区に20年間で合計6万本植樹した。毎年5月の連休にボランティアを募り、毎回15名~20名が参加し植林を続けてきた。費用は自前。継続する志に頭が下がる。

ハバロフスク市制160周年祝賀で160本の記念植樹をハバロフスク市民と共に実施

 

ハバロフスク市制160周年祝賀で160本の記念植樹を市民と共に実施

当初は木は無限にあると考えていたロシアの人々も植林の大切さに気付いた。ソ連邦崩壊の混乱期を過ぎ、現在ではロシアで植林の日を設けて(今年は5月19日)一斉に植林するという。ハバロフスク地方政府の森林管理局の若き副局長ユーリーさんは、派遣されて現在苗木工場の責任者になっていて、協会の苗木もこの工場から供給してもらっている。現在では伐採業者は植林を義務付けられているという。毎年種から育苗する苗木は400万本。

苗木工場の様子