武蔵野市の現状は職員一流、市議会二流、市長は?流ですねと答える

武蔵野市の現状は職員一流、市議会二流、市長は?流ですねと答える

知り合いの記者から、最近武蔵野市より三鷹市の方が話題が多いのですが、元市長として市の現状をどう見ていますかと聞かれた。そこで職員一流、市議会二流、市長は?流ですねと答えた。

市職員はおしなべて優秀。特に若手の部長や課長以下は極めて優秀だと思う。しかし政策を考えるチャンスや、新しいことにチャレンジしたり幅広い経験を与えられているかどうか。

市議会は判断基準をすぐ与党、野党だからと政治的取引を第一に考える傾向がある。市議会議員は市長と共に直接選挙で選ばれるのだから、まず議員を選び、その中から総理大臣を選ぶ議院内閣制と異なる。市長を支持した与党だから何でも賛成、市長を支持しなかったから何でも反対ではない。とりわけ日本の自治制度は首長が予算と人事を握り、極めて強い権限を持っているのだから。市議会は行政監督権を発揮しなければ存在価値がない。はたして今の武蔵野市議会はその役割を果たしているのだろうか。

市長については論及する必要もない。今の状態は上意下達、重要なことでも十分市議会や市民と相談せず職員に下してきて、「やりなさい」と命令している。具体例は数多くある。
言葉では市民参加を深化するなどと言っているが、市民参加はゼロに近い。市長は権限を持てば何でも出来ると思っている古いタイプの指導者だと答えた。市政改革は市長を替え市議会を活性化することです。