武蔵野市の子ども家庭支援センター児童虐待に関係する相談、のべ6,600件。児童相談所は知らなくても市役所は身近だ

武蔵野市の子ども家庭支援センター児童虐待に関係する相談、のべ6,600件。児童相談所は知らなくても市役所は身近だ

武蔵野市を所管する東京都の児童相談所は杉並児童相談所だ。しかし杉並児相範囲の人口は100万人、慢性的なオーバーワークだ。さらに市民から見ると杉並児相に行きつくのが大変だ。今はネットで調査できるが、私の市長時代平成15年に条例で市役所の中にこどもSOSセンターを設置した。法的に児童の措置権を持つのは児童福祉士だが、そこにつなぐ第一次的な相談所だ。杉並児相を知らない市民が大多数だが、市役所は100%認知されている。その後、児童福祉法が変わり、市区町村「子ども家庭総合支援センター」を設置出来る規定が盛り込まれ、現在は名称変更した。

勤務時間内の相談業務は市役所で受けるが時間外や休日は児童養護施設に電話が転送される仕組みだ。今回の目黒区の事件をきっかけに改めて武蔵野市の担当者から現状報告を受けたが、年間のべ6,600件の相談があり児童相談所など関係機関との打合せものべ12,000件にのぼるという。

児童虐待をどれだけ救えたかは不明だが、子育ての悩みを含めきちんと機能していることをうれしく思った。

今回の政府の検討の中で児童相談所は全国で210か所1741の市区町村で子ども子育て支援センターを設置して網の目を密にしたらと提言。現在106市が設置しているが、さらに努力するとの答弁。せめて10万人以上の市(289)には全部出来ないか。

尚、23区と中核市は児童相談所そのものを設置できるよう自治法の改正を行った。いわゆる出来る規定で設置義務は都道府県である。