松下市長で劣化する武蔵野市政。吉祥寺駅北口一分の場所にある市の駐輪場を廃止し、隣接の土地所有者に売却との方針という

松下市長で劣化する武蔵野市政。吉祥寺駅北口一分の場所にある市の駐輪場を廃止し、隣接の土地所有者に売却との方針という

昨日(8月5日)、吉祥寺東部街づくり協議会が開催され出席した。この協議会は街づくりに市民の意見を反映させようと30年以上前に発足した会である。
武蔵野市の都市整備部参事から、現在使っている吉祥寺北口駅前駐輪場を廃止して、隣地の土地所有者に売却するという方針の説明があった。

その理由は、
①駐輪場は外縁部につくる。駅の近くは賑わいの施設をつくる
②駐輪場の土地を隣接する土地所有者に売却し、一体開発してもらえば取付道路も幅広くなり、東部地区への人の流れも良くなり、賑わいの創出になるという理由だ

隣地の土地は吉祥寺大通りに面して、東西に6m、南北に25m程度の細長い土地だ。単独で建物を建てるとなると、南北に細長い壁のようなビルしか出来ない。市の駐輪場は、この土地の東側に隣接していて、市の土地を取得すれば正方形に近い形になり、さらに吉祥寺大通りに面することになり、この土地所有者は莫大な含み利益を生むことになる。
市の駐輪場は20数年前に、吉祥寺の東部地区の再開発の種地として購入したもので、駐輪場として使っている。駐輪場として現に使用している土地を、隣接する民間土地事業者に売却するという筋書きだ。
市民の税金で買った土地は必要があって購入したのだから、目的のために使い原則他に売却することなど考えられない。目的は再開発の種地としての活用である。ましてや売却先に莫大な含み益が発生するとなると、特定の事業者との癒着の疑念があり公正性も疑われる。まことに怪しげな市有地の売却話である。

松下市長は今年の4月、経営会議で売却を了承したという。市民の税金で買った一等地を特定の事業者に売却する。きな臭い話で、法律に触れる可能性もある事案を正しく理解しているのか。