日本はイランとの良好な関係を活かして、中東和平に力を尽くすべきだ―日仏共同でイランに2兆円の金融支援(毎日10月20日)との報道

日本はイランとの良好な関係を活かして、中東和平に力を尽くすべきだ―日仏共同でイランに2兆円の金融支援(毎日10月20日)との報道

台風19号の被害やラグビーW杯、今上陛下の即位の礼など重要な出来事が相次ぐ中で、10月20日付毎日新聞が一面トップで日仏でイランに2兆円の金融支援との報道。
前提条件は2015年のイラン核合意の遵守だが、中東の大国イランが核軍縮に舵を切れば緊張緩和への道を開くことになる。他の新聞は書いてないが、その方向だとすれば素晴らしいことだ。イランに与える2兆円の与信枠は食糧や医薬品の輸入に宛て、担保は原油とのこと。

1953年、出光佐三翁率いる出光石油がセブンスターズと言われた欧米の石油資本の独占を破って、タンカー日章丸で日本に原油を独自で輸入した。その時以来、独立間もないイランとの友好協力が続いてきた。その後、安倍総理の父君、安倍晋太郎外相もイランを訪問し友好、協力関係を深めている。
先人達の苦労が今日に引き継がれた貴重な外交遺産だ。

同盟国のアメリカも、日本の持つチャンネルを利用したいだろう。アメリカはサウジアラビアとの関係を重視しながらも、イランとの対話のチャンネルは維持したいはずだ。日本は海上自衛艦を調査・研究目的で中東に派遣しつつ、日本独自の外交で中東和平に寄与していく。
安倍総理のリーダーシップが冴えている。