府中市政施行65周年記念で棟方志功展覧会を企画。JR東日本は中央線敷設130周年で記念イベント、武蔵野市は開村130周年だが目立った動きなし―市長の歴史感覚が問われる。

府中市政施行65周年記念で棟方志功展覧会を企画。JR東日本は中央線敷設130周年で記念イベント、武蔵野市は開村130周年だが目立った動きなし―市長の歴史感覚が問われる。

府中市は市政65周年記念に市立美術館で版画家棟方志功の企画展を7/7まで開催中。作家の初期の作品から晩年の大作まで一覧した立派な展覧会だ。

JR東日本は中央線の前身、甲武鉄道が敷設開業された明治22年(1889年)4月11日から130年を記念してラッピング記念電車を走らせたり、駅にポスターを展示したりの記念イベントを行っている。

武蔵野市は市政施行は昭和22年(1947年)だが、武蔵野の歴史は明治22年(1889年)4月1日に旧吉祥寺村、西窪村、関前村、境村が合併したことに始まる。ちなみに当時の人口は3,000人と記されている。偶然にも同年甲武鉄道の開業もあり、それ以後人口が増え昭和3年には武蔵野町となり戦後の昭和22年に武蔵野市となったのだ。

武蔵野村が誕生した時は全国では7万の自然村が合併して1万5,000余の市町村が誕生したが、その後合併を繰り返し現在では1,718の市町村となった。武蔵野村は130年間どの市町村とも合併しないでそのまま武蔵野市になっためずらしい例だ。

武蔵野村130年の歴史を振り返り私達は今どこにいてどこに行こうとしているのか市民と共に考えるイベントが欲しかった。これからでも遅くないので歴史資料館等に企画をさせたらどうか。小学校の教育過程の中には郷土の歴史を学ぶ項目があるのだから。市長のリーダーシップに期待する。