トランプ大統領は考えたか? 米国抜きでTPPが発効して、日本国内の食肉はオージービーフ一色になる。米国の農産物を日本に買ってもらうためにも、TPP並の貿易協定を早く締結しなければ!(推測)

トランプ大統領は考えたか? 米国抜きでTPPが発効して、日本国内の食肉はオージービーフ一色になる。米国の農産物を日本に買ってもらうためにも、TPP並の貿易協定を早く締結しなければ!(推測)

今日から臨時国会が始まったが、大きな議題の一つが日米貿易協定の締結と、国会での批准だ。
米中貿易戦争で25%超の関税合戦なので、日米はどうかという見方もあったが、トントン調子で締結の合意にいたって現在実務者が文言を精査しているという。まとまり次第、正式文書として調印、国会の批准となる。

昨日10月3日自民党政調外交部会、安全保障調査会合同部会に日米が合意した内容が、内閣府・外務省などから報告された。この報告によると、先行して締結した日本等11ヶ国による環太平洋包括協定(TPP)とほとんど内容が一致している。
牛肉、豚肉、小麦、乳製品、砂糖、ワイン等はTPPと同じ水準。又、日本から米国に輸出する自動車や自動車部品は現在の2.5%の関税を維持している。米国は当初TPPに入っていたので、敢えて離脱する必要はなかったのだ。かえって遅れただけだ。
オバマ前大統領が進めていたTPPに反対してみたが、米国の食肉よりオージービーフやニュージーランドから低い関税で輸入が続いたら、日本の消費者が米国牛離れしてしまう。農家が有力な支援母体であるトランプ大統領も内心しまったと思ったのだろうが… 又、日米デジタル貿易協定では電子的な送信に対して関税を賦課してはならないとTPPと同様の規定をしている(EUなどでこれから問題となる)。

安倍総理は米国がTPPから離脱した時、米国抜きでTPP協定を進めたが、これが成功し日米貿易協定の早期妥結に結びついたと言える。朝日新聞は「米側ペースで交渉妥結」と書いたが、どこが米側ペースなのだろう。書くなら日本ペースと書くべきではないか。