100%のプレミア付き武蔵野市くらし地域応援券が2月1日から使えます。全市民に5500円分で総額8億円の予算。昨年11月頃の鎮静した状況ならバラマキと批判されたかも

100%のプレミア付き武蔵野市くらし地域応援券が2月1日から使えます。全市民に5500円分で総額8億円の予算。昨年11月頃の鎮静した状況ならバラマキと批判されたかも

武蔵野市が郵送で全市民に送付したお買物等応援券は、2~3月中なら市内の登録した加盟店舗で使えます。 A券2000円分は取扱加盟全店舗で使えます。B券3500円分は大型店などを除いた中小店しか使えません。合計予算8億円です。プレミア率が100%だから全市民が全額使ったとすれば、2倍の16億円以上の需要が喚起されることになります。なお、理容・美容や医療費にも使えます。

全国各地でプレミア付きお買物券を発行していますが、普通は買い物1000円につき300円とか500円の30~50%のプレミアが多いです。100%は、あまり例がありません。これも財政力指数トップの武蔵野市だから出来るのでしょう。

郵送で全市民に送る方式も、担当者が苦心して出した思い切ったアイディアです。

昨年に続いて今年も実施する理由は、執行率が90%と極めて高かったことだといいます。一昨年の2020年6月に緊急に実施した市内小規模事業所向けの支援金は制度の理解が不十分だったせいもあって、10億円予算のうち半分の5億円が未執行となりました。その財源を活用して昨年2月に“くらし地域応援券”を発行しました。

市民から見るとお買物等応援券が手元に届くことは悪い気はしません。しかし原資は市民の税金です。バラマキと批判されないように限度をわきまえないと、放漫経営につながります。今回が最後でしょう。

コロナ禍がダイヤモンドプリンセス号事件以来日本に始まって、2月でちょうど2年。今こそ真に困っている人は誰かをきちんと把握して、そこに重点的に支援すべきです。

副市長、幹部職員の政策能力が評価される時が来ました。