武蔵野市保健センターが築34年で老朽化?北側の旧図書館跡地に新築するという。隣接地がなかったらどうするのか。他市でこんな構想を出したら、市議会でムダ使いとコテンパンだろう

武蔵野市保健センターが築34年で老朽化?北側の旧図書館跡地に新築するという。隣接地がなかったらどうするのか。他市でこんな構想を出したら、市議会でムダ使いとコテンパンだろう

2月3日の市議会厚生委員会配布の資料を市議会議員が届けてくれたので、土・日にかけて通読しました。

本文47ページ、付属資料11ページ、計58ページの堂々たる報告書ですが、保健センターを北側隣接地に新築し、既存の保健センターは大規模改修した後に保健センタープラス子育て支援の総合施設として使用するという内容です。しかし、子育て総合支援施設の中身が不明で、記述は抽象的できれいに書いてあるけれど、行政の実需はあるのでしょうか。

武蔵野市は法に定められた保育園、幼稚園、小・中学校を始め、あそべえや0123吉祥寺・0123はらっぱ、障害を持つお子さんたちの大小の施設や民間に対する補助や障害者総合センター等や様々な相談施設など、他市以上に充実しているはずです。もし他市と比較して不足しているものがあるとしたら何か、あるいは他市には無いがこれからの時代を踏まえてやるべき新施策は何か、どういう意味があるのか等、既存の施策や事業内容の一覧を作って、市民代表の市議会に丁寧に説明し理解を求めなければなりません。

新しい建物を建設すると建築費だけでなく、毎年事業費が数億円単位で支出され、最低でも60年以上支出することになります。コミュニティーセンターのように貸室中心の施設ではないので、毎年の事業費やランニングコストも十分吟味されなければなりません。この報告書には、肝心なランニングコストが書かれていません。

このレポートを読んだ印象は

  1. 保健センターの給排設備の大規模改修をする時期になった。たまたま北側に旧図書館用地がある。
  2. ここに増築と称して新築しよう。
  3. 現在の保健センターは取り壊すわけにはいかないから、子育て総合施設でも作るか。

といったところでしょうか。市議会での十分かつ詰めた議論に期待します。