武蔵野市が電気自動車を導入したのは、30年前の昭和62年 鉛電池のダイハツミュゼットだった

武蔵野市が電気自動車を導入したのは、30年前の昭和62年 鉛電池のダイハツミュゼットだった

私は食料・水と並んで、エネルギーが人類の課題だと思い、武蔵野市長時代に電気自動車の導入や太陽光発電に取り組んできた。

電気自動車の導入は、昭和62年当時の環境庁の補助の第一号だった。当時はリチウム電池のような優れた製品はなかったので、蓄電池は鉛電池で車種は軽のダイハツミュゼットだった。後部座席に大型の鉛電池が堂々と設置されていて、まるで電池を運ぶ車のようだった。

その後、トヨタのジープタイプの車や電動バイクの試作品も3台購入し、啓発に使った。

平成5(1993)年、三多摩が神奈川県から東京都に移管されて100年を記念したイベントに、姉妹都市の安曇野町(現・安曇野市)から武蔵野市役所まで電動バイクで記念パレードを企画した。1回の充電で60㎞しか走行できないので、途中、三日かかって市役所に到着し、大勢の職員が出迎えた。まさに黎明期だった。