中近東文化センター附属アナトリア考古学研究所大村幸弘先生の発表を聴く

中近東文化センター附属アナトリア考古学研究所大村幸弘先生の発表を聴く

3月25日学習院大学100周年記念講堂でアナトリア研究所のトルコ調査報告会が開催され、参加。

中近東文化センターは三鷹市大沢に所在する中近東文化の殿堂だが出光興産が永年にわたって支援してきた。厖大な収蔵品を定期的に公開し啓蒙事業を行っていて、武蔵野市長時代青少年教育の一環として支援してきたのがご縁で今日もご案内を頂く。

アナトリア研究所はトルコ中部のカマンカレホユックの遺跡をトルコ政府の全面的支援を受けて発掘している。

大村幸弘先生によれば、この地こそ古代歴史の十字路でBC3000年以上前から5000年以上にわたって青銅器時代、鉄器時代、オスマン帝国までの遺跡が重なって墳丘を成しているとのこと。新しい上の層から丁寧に発掘し今は前期青銅期(BC3000年)まで掘り込んだ、さらに掘り込めばその下層に青銅器時代新石器時代に行きつくはずだという。発掘の目的は「文化編年の構築」ですとのこと。調査の過程の中で、鉄の発生の歴史に関わる発見があったとのこと。これは残念ながら3月26日の発表だ。3月25日の朝日新聞が一面トップで取り上げたせいもあり今日は満員の大盛況。

大村先生や中近東文化センターとは30年にわたるお付き合いだが、素晴らしい成果を挙げられていることに拍手!