「朝日新聞の世論誘導ー『子育て支援、理念で論戦。自民は「自助」を求め、民進は「共助」を重視』とタイトル。」

「朝日新聞の世論誘導ー『子育て支援、理念で論戦。自民は「自助」を求め、民進は「共助」を重視』とタイトル。」

記事は自民党・稲田朋美政調会長の講演での発言や、3年前の2013年2月に安倍総理が施政方針演説で「誰かに寄りかかる心を捨て、それぞれの持ち場で、自ら運命を切り開いてこうという意思を持たない限り、私たちの未来は開けません」と述べた部分を切り取って、“自民党=自助”を印象付けている。

そして記事後段では、「これに対して民進党は、参議院議員選挙公約で『共生』を掲げ、旧民主政権時には「社会全体で子育て」を打ち出し、子ども手当を導入した」と“民進党=共助”と打ち出す。続いて、民進党・山尾志桜里政調会長の7月5日に松山市での演説で「自民党は口先だけで中身は空っぽ」と述べたことを掲載している。

これは世論誘導だ。朝日新聞は山尾政調会長の言葉を掲載しているが、発言は事実であっても真実ではない。

平成25年度に1.5兆円だった国の子育て予算は、平成28年度で2.1兆円と3年間で6000億円も増えているのだ。「自民党は口先だけで中身は空っぽ」ではなく、自民党は着実に統治能力を発揮して、具体的に子育て予算を40%増やしているのだ。山尾氏が発言した事実はあっても、肝心な発言内容は真実ではない。

これは慰安婦問題の吉田証言と全く同じカラクリだ。誰かが発言した事実は存在しても、その発言内容は真実ではない。発言した事実の裏を取り、検証するのがあるべき真実追求の姿勢ではないか。

今回の記事は3年前の安倍総理の施政方針演説まで遡って、無理やりに「自助重視の自民」に対する「共助の民進」という印象を与える誘導記事ではないのか。そもそも、朝刊の一面で取り上げること自体に編集意図が透けて見える。

私は20代から50年以上の亘って朝日新聞を取っている長期の読者だが寂しい。