「北朝鮮の人々が受けている深刻な苦難への深い懸念を表明~国連安保、中国ロシアを含む全会一致の決議」

「北朝鮮の人々が受けている深刻な苦難への深い懸念を表明~国連安保、中国ロシアを含む全会一致の決議」

本日4日朝9時から、政調北朝鮮核実験問題対策本部等の合同会議があり、外務省等から次のような報告があった。

北朝鮮による1月6日の核実験と2月7日の長期距離弾道ミサイル発射に対して、国連安全保障理事会が3月3日(日本時間)、全会一致で決議案(2270号)を可決した。

この決議は、カネ、ヒト、モノの輸出入、出入国、送金等ほぼ全面的に禁止する内容だ。

カネ、ヒト、モノの出入の90%は国境を接する中国または中国経由だが、今回はいつも距離を置く中国も決議に賛成し、ロシアも加わり全会一致となった。

この決議どおりの措置が実施されれば、北朝鮮は相当窮地に追い込まれるだろう。さらに海上、航空輸送の規制、貨物検査も決議案におり込まれた。

さっそく、今朝北朝鮮は最大級の批判の声明を出したという。

今回の決議が特徴的なのは、「北朝鮮の人々が受けている深刻な苦難への深い懸念」がおり込まれたことだ。

これに関連して、日本の吉川国連大使は日本人拉致問題について発言して国際社会にアピールした。

昨夜から今朝にかけてのテレビの報道では、北朝鮮の暴発のおそれを言及するコメンテーターもいたが、核ミサイルの完成配備の方がはるかに深刻だ。

北朝鮮は弾道ミサイルに搭載できるような原爆の小型化は完成していないというのが専門家の見方だが、完成してからでは遅いのだ。

そのような危機感を共有しているからこそ、中国も厳しい制裁決議に賛成したのだろう。

 

【2016年3月4日(金) 副大臣公務日誌】

 (午後)

(副大臣室にて)

●かんぽ生命の新規業務の認可について(決裁)

●郵政民営化法施行令の一部を改正する政令案の調整状況について(レク)

●種々打合せ(日程、報告等)

(都市センターホテルにて)

●第20回防災まちづくり大賞へ出席し、主催者を代表して挨拶とともに総務大臣賞を授与

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