「台湾総統選挙 祭英文氏の圧勝との予測報道―李登輝革命の完成だ」

「台湾総統選挙 祭英文氏の圧勝との予測報道―李登輝革命の完成だ」

今日投票の台湾総統選挙で民進党の祭英文氏が、圧勝との予測(昨日NHK)李登輝革命の完成だ。

台湾は、昭和20年8月15日までは日本が統治していたが、戦後大陸から共産党に負けた蒋介石の国民党が台湾に逃げて、それ以来国民党政権が続いた。

その統治確立の過程でそれまでの指導者層を多数殺害したこともあって、台湾生まれの台湾人(内省人)と大陸からきた外省人との目に見えない対立があった。長い年月を経て、内省人李登輝は外省人政党国民党の総統になった。その後、民進党陳水扁が総統となったが、スキャンダルで失墜した。

その後国民党が政権復帰し、やがて馬英九総統が誕生し大陸寄りの政策をとるようになった。李登輝さんは、節目々々で役割を果たしたが、民進党陳水扁総統誕生の選挙では、国民党李登輝総統の後継に人気のない連戦候補を立て応援した。わざわざ人気のない候補者を立てての応援は、「李登輝の表演(ゼスチャー)」といわれ、結果的に内省人政党の民進党の陳水扁氏が当選した。

しかし、内省人政党の内省人総統は時期が早過ぎたのである。現馬英九総統が大陸寄り政策をとった為、2年前若者が立ち上がり立法府を占拠するという「ひまわり革命」を経て、内省人の祭英文総統が誕生するのだろう。

100歳近い愛国者李登輝革命の完成だ。

日台関係も新しい時代に入る。