「本日午後1時から、安倍総理の施政方針演説についての各党の代表質問」

「本日午後1時から、安倍総理の施政方針演説についての各党の代表質問」

本日午後1時から、安倍総理の施政方針演説についての各党の代表質問があった。

民主党・岡田代表、自民党・谷垣幹事長の次に立った維新の党・江田代表の代表質問があまりに空想的で驚いた。

3.5兆円の補正予算を全額景気対策に向けて、「使途限定の保育バウチャーを子育て世代に、福祉バウチャーをお年寄りに直接交付する。そしてそのバウチャーを持って利用者が施設を選ぶようにすれば、事業者間の競争でサービスの質も向上する」というのだ。

地域社会の現場は保育のニーズがあったとしても十分な供給力がなく、保育バウチャーをいくら配布しても使えない。福祉というバウチャーをお年寄りにいくら配布しても、施設は一杯で使えない。 第1次補正予算で3.5兆円も子育てや福祉に配布しても、その年限りでは絶対に供給は増えない。

またロゴを作るように簡単に施設は作れないし、サービスを提供する人手を仮に確保出来たとしても来年以降はどうするのか。 毎年3.5兆円の補正予算を組むのだろうか。

そもそも子育ても高齢者福祉も社会保障の枠組みの一環で、その必要度に応じて財政措置をするのが社会保障計画なのだ。 それでなくても、毎年8,000億円のオーダーで増加する社会保障費を人為的に3.5兆円も加速させると財政はどうなるだろうか?