菅直人さんのスローガン、市民が主役の政治とは何を意味するのでしょうか。市区町村を中心に展開されている地域政策に関心がない代議士では、実現は不可能ですよね

菅直人さんのスローガン、市民が主役の政治とは何を意味するのでしょうか。市区町村を中心に展開されている地域政策に関心がない代議士では、実現は不可能ですよね

市民の日々の生活を支える政治は教育、子育て、高齢・障害者福祉、医療、道路、街づくり、防犯、防災、廃棄物、地域交通、環境、文化・スポーツ、コミュニティ、都市農業等々、身近な市区町村が担っています。

菅直人さんの40余年の政治生活では、地方政治には殆ど関心がなく、地域のことは地域でなどといってリーダーシップを発揮しなかった。武蔵野市でも、小金井市でも、府中市でも、地域政策に全くと言ってもよいくらい、関与しませんでした。

逆に厚生大臣時代、三多摩25市町のゴミの二ッ塚最終処分場建設では、ブレーキをかけましたね。地元の日の出町、日の出町議会、自治会が賛成しているにも関わらず、一部の反対者におもねて補助金をストップして年度末まで支出しませんでした。
手元の資料によると年度末ギリギリの平成8年3月22日付けで、厚生大臣名で青島東京都知事宛交付通知を出すと共に、さらに「それまで埋め立てていた、日の出町の矢戸沢処分場に敷いたシートが破れている可能性があるので再調査しろ」との指示を出しました。

国の補助金は年度末までギリギリまで引っ張って交付する。さらに厚生省の基準と指導で造り、理想的な管理型処分場として、ほぼ埋立が終わっている矢戸沢処分場を再調査しろという大臣指示には驚きました。厚生省の役人も困ったと思いますよ。何しろ全国2000ヶ所の内陸型処分場の半分は、当時、シートも敷かずにそのまま埋め立てているのですから。
無責任極まりない指示で、私は菅厚生大臣の地元市長として、他の自治体から冷たい目で見られて弱りました。その後、調査に相当な金を使いましたが。菅大臣が辞めるとウヤムヤになりました。

前述したように全国の2000のゴミ最終処分場の半数はシートが破れているかいないかではなく、シートそのものを敷いてなく、処分場の汚水は最下流で貯留施設で受けて、浄化して基準値以下に下げ下水に放流していたからです。完全にコントロールしていたのです。菅大臣の指示は、正直なところ「厚生省の基準と指導に従ってきたのに、馬鹿馬鹿しくて金かけてやってられない」というのが、市長や町長の気持ちでした。

菅直人さん、「市民が主役」というスローガンの下に、市民生活を支えるリアリティのある施策は何をやったのですか。何かあったら教えて下さい。