目には目を歯には歯を、という復讐法の国、イランがどう出るのか。米軍によるイラン革命防衛隊のスレイマン司令官殺害―平凡だが両国の自制を期待する

目には目を歯には歯を、という復讐法の国、イランがどう出るのか。米軍によるイラン革命防衛隊のスレイマン司令官殺害―平凡だが両国の自制を期待する

正月休みののんびりとした雰囲気を一掃したのが、米軍によるイラン革命防衛隊のスレイマン司令官殺害だ。
正直、司令官の名前を初めて認識したのだが、20年近い司令官としての活躍でイラン国内では英雄と言われて人々の尊敬を集めているとのこと。また殺害方法も常識を遙かに超え、隣国イラクでドローンによる攻撃だ。トランプ大統領が指示したという。

日本は平和で安定しているので想像できないが、相当過激なやり方でイラクが主権侵害というのももっともだ。
イランはペルシャ人の国で、古代ペルシャ帝国の末裔だ。歴史を遡れば、3500年前に世界初の刑法典ハンムラビ法典をつくった国でもある。ハンムラビ法典には有名な言葉がある。「目には目を歯には歯を」と復讐法の原則が記述されている。
イランの最高指導者ハメネイ師は喪が明ければ報復に出るとの報道。それに対してトランプ大統領は「報復に対しては、反撃に52ヶ所を攻撃する」と言う。ペルシャ湾は中東地区からのオイルロードで最大の受益国が日本と中国だ。

大戦争の切っ掛けは些細な事から起こるという。最初は当事国が大した事ないと思っているうちに、国際紛争が制御出来なくなるという悪循環に陥る。平凡だが両国の自制を期待する。