朝7時30分から全小学校で校庭開放―体を動かし群れて遊ぶ、低学年の英語教育より、よっぽど大事だ

朝7時30分から全小学校で校庭開放―体を動かし群れて遊ぶ、低学年の英語教育より、よっぽど大事だ

12月23日スポーツ庁が全国の小5、中2の体力テストの結果を発表した。球を投げる等、8種類の種目で体力の低下が著しいという。その理由は外で遊ばなくなったことが原因だという。小学校低学年は体力を付けることと、集団の中で遊び人間関係をつくることが何より大切だ。
知育偏重になっていないか。その象徴が5年、6年の英語の教科化だ。受験を意識する保護者は英語が5、6年で教科化とされたので、競ってもっと低学年から英語に馴染ませようと、塾などに通わせる。国語を充分に習得していないのに、怪しげな英語の馴れは危ない。知育の前提に健康な身体とコミュニケーション能力が必須だ。

武蔵野市では30年前から校庭を中心にして図書館など、全児童に学校を開放する事業を行っている。朝の学校開放事業に参加した子供は、1時限の集中力が大幅にアップするという。教員は朝8時30分出勤だから、それ以前は実費ボランティアの学校施設開放委員が見守る。
身体を動かし群れをつくって遊ぶことが重要だ。スマホ時代が求めている本物の教育改革、特に小学校低学年は心身のバランスのとれた児童の育成ではないか。