日本にも新型コロナウィルスに効く治療薬フサンがある。特許申請へー東大病院ICUに入院した重症患者11名中7名退院、3名一般病床へ。

日本にも新型コロナウィルスに効く治療薬フサンがある。特許申請へー東大病院ICUに入院した重症患者11名中7名退院、3名一般病床へ。

東大病院に重症で運ばれたコロナ患者11名のうち7名が退院、3名がICUを出て一般病床に移った。重篤の人は死亡。治療にはフサン(ウィルスが細胞に入らなくする薬)とアビガン(細胞に入ったウィルスを抑える薬)の2つの薬品を病状に応じて使用したとのこと。

東大医科学研究所の井上教授はウィルスが細胞内に入ることを阻止するメカニズムについて3月に発表。東大はこの発明を特許出願した。フサンの効能を少しでも早く世界に広げるため現在臨床研究実施中だが特許については1年間無償ライセンスを想定している。尚、スタンフォード大学の研究者等続々と新型コロナウィルス対策のため特許を無償実施する声明を出したとの事。全世界の医学会がコロナに立ち向かっている。

東大は1998年東大関連技術移転機関(TLO)を創設して学内の研究の成果を企業等とどう提携し世の中に出すか進めてきた。しかし本格的成果が出始めたのは2004年国立大学法人化以来、学外と共同してベンチャー企業等立ち上げてからだとのこと。東大に限らず大学の持つ知的財産の活用が次の世代の日本をつくることになると思われる。頑張れ大学法人、自民党も応援します。

この項目は6月19日自民党政務調査会科学技術・イノベーション戦略調査会知的財産戦略調査会合同会議で山本貴史東京大学TLO代表取締役社長からお聞きしたことの紹介です。