トヨタの社長が語る。CO2対策で電気自動車というが、100%原発のフランスとは違う。日本では、電気をつくるのに石炭をはじめ化石燃料が中心だ

トヨタの社長が語る。CO2対策で電気自動車というが、100%原発のフランスとは違う。日本では、電気をつくるのに石炭をはじめ化石燃料が中心だ

2035年までに全新車を電気自動車にという一連の報道が先行することに、トヨタの社長が反論の記者会見(12/17)。 EV(電気自動車)というが、日本の電気をつくる燃料は石炭をはじめ大部分が化石燃料だ。フランスは100%近くが原発だ。そこを議論しないで、ただEVというのでよいのか。ガソリン併用のハイブリッド車(HV)が現実的ではないのか。と牽制した。(菅首相発言の「電動車」にはHV等も含まれる。電動化≠EV化)

全車がEVになれば、1300万人が失業する産業構造の大変革だ。政治家はそこまで覚悟して発言してほしい。

EVの本格的メーカーは米国のテスラだが、累積で50万台程度だ。中国のEVは二人乗り50~60㎞の連続走行距離だ。同時に考えなければならないのは、中国の本気度だ。現在60基の原子力発電をさらに200基ほどに増やす計画だという。

水素活用の燃料電池も含めて、総合的エネルギー政策が必要だ。