ダイヤモンドプリンセス号の乗客を早期下船させた方が良かったとの、後付けの評論家が出てきた。当初は隔離せよと主張していたのだが

ダイヤモンドプリンセス号の乗客を早期下船させた方が良かったとの、後付けの評論家が出てきた。当初は隔離せよと主張していたのだが

一般国民と感染のおそれのある集団を接触させる事は、感染症の蔓延を助長することになる。客船という限定された空間に結果が分かるまで隔離するというのは、妥当な判断ではないか。
諸外国では、感染の可能性を含んだ客船を入港させないという措置をとった国もある。
ところが、船内での感染の拡がりが分かると、早く下船させた方が良かったと語る評論家が出てきた。現象を追って後付けしているだけのように思う。
3700人もの乗客を早期に下船させて、14日間の経過観察のために隔離する大型施設はどこにあるのか? そもそも日本の感染症病床は全国で1800床しかないのだ。感染者が1000名を遙かに超えるような事態になれば、一般病棟で受け入れるのだろうか。
ちなみに武蔵野赤十字病院は、旧伝染病棟を引き継いで、感染症病床にした20床がある。それでも陰圧室は2床しかない。コロナウィルスが、飛沫感染ではなくエアロゾル感染だと相当厳しい状況になる。幸い致死率が2%程度と観察されているので、まだ安心出来るのだが。