スーパーコンピュータは何故世界一を目指すのですか、二番じゃ駄目なのですか? 11年前の蓮舫さんの言葉

スーパーコンピュータは何故世界一を目指すのですか、二番じゃ駄目なのですか? 11年前の蓮舫さんの言葉

2009年に民主党(現立憲民主党)は総選挙で勝利して政権交代を成し遂げた。それから3年3ヶ月、悪夢の時代が始まった。それを象徴したのが、民主党による事業仕分けだ。
主査は蓮舫氏。マスコミに公開して、蓮舫氏が役人を問い詰める胸がすくような一見格好良く、自民党の政治になかったスタイルだ。
ところが思いつき発言は次々とボロが出る。その代表的発言がスーパーコンピュータ「京」の後継機の製作予算について蓮舫氏が発した一言だ。「スパコンは何故世界一でなくてはならないのですか。世界で二番目でもよいのでは」。
我々の科学の門外漢でも次のように考える。「世界一を目指すから世界一になれる。時には二番目かもしれないが、まず世界一を目指すことが大切だ」。組織を運用した責任者なら、誰でもそう考える。「金メダルを目指すから銀も取れるのだ」と。
専門の自然科学者は蓮舫発言にもっと驚いた。現代の自然科学の解析にはスーパーコンピュータが必須だと痛感しているからである。そこでノーベル賞受賞者の皆さんが立ち上がって連名で政府に申し入れたのである。これらの科学者の皆さんの努力が実って「京」の後継機は10年後の2020年に姿を表した。理化学研究所と富士通の成果、世界一の「富岳」である。

2020年6月の仮試運転で既にスパコン四部門で世界一になり、2021年6月のコンテストでも他を圧倒して世界一だという。
コロナ禍の飛沫の飛散状況やコロナウィルスに効く可能性のある薬の分析、同定役立ったと報道されている。蓮舫さんの事業仕分けをひっくり返して良かったなと改めて感じている。

本日6月27日(日)、その蓮舫氏が吉祥寺に入り立憲民主の都議候補を応援したという。12年前のことはケロッと忘れているのだろうか。恥ずかしさを感じない人は強いということか。