ウイグル人に対する同化政策は中華人民共和国憲法に違反しませんか

ウイグル人に対する同化政策は中華人民共和国憲法に違反しませんか

ウイグル人に対して漢字を強制し独自の文化を制限して同化する政策が長年に渡って行われて、人権侵害だという批判が世界各国から寄せられている。

昨日の憲法記念日に改めて中華人民共和国憲法を読んだ。まず前文に「(前略)中華人民共和国は全国各民族人民が共同して創建した統一した多民族国家である(中略)大漢族主義に反することを要し(後略)」とある。

さらに本文第4条(民族間の平等)の④項で次のように記述されている。「各民族はすべて自らの言語・文字を使用し及び発展させる自由を有し、風俗習慣を保持又は改革する自由を有する」

この条項を普通に読めば、ウイグル人に対して漢字を強制したり独自の文化を制限し同化政策をとるのは、明らかに中華人民共和国憲法に違反している。

この文章の資料は岩波文庫『世界憲法集(新版・第2版)』高橋和之編(2012年発行)によった。