こども庁は何をやるのだろうか。菅総理より自民党総裁としての指示・要請があったので、二階幹事長のもと検討本部が速やかに立ち上がるだろうが…

こども庁は何をやるのだろうか。菅総理より自民党総裁としての指示・要請があったので、二階幹事長のもと検討本部が速やかに立ち上がるだろうが…

自民党有志議員が菅総理にこども問題を一元的に扱う「こども庁」の創設を提言し、菅総理は自民党総裁として二階幹事長に総裁直属の組織を立ち上げるよう指示・要請したとの報道。

10年前の民主党政権下で「こども家庭庁」を作り、こども問題を福祉・教育等、総合的に対応するとし、当面、幼保一元化を目標としたことを思い出した。

結局、学校教育法の幼稚園と児童福祉法の保育所は各々残り、認定こども園という新しい施設を作り、内閣府が所管することになった。幼保一元化ではなく、幼保三元化となったのである。

つまり「こどものことは専門機関を作って一元的に対策を取るべきだ」という理念が先行して、法の支配・行政の在り方など統治の構造を見ない頭でっかちの改革が成果を得ることが出来なかったのだ。

自民党は永らく政権を担当し、国民の本音を汲み上げ、政策に活かしてきたリアリティのある政党だ。この轍を踏んではならない。広く問題を拾い出し、検討を加えることが必要だ。