あの坂をのぼれば、海が見える。ー地元の公立小中学校は豊かで多様性に富み、熱の入った良い授業が繰り広げられている

あの坂をのぼれば、海が見える。ー地元の公立小中学校は豊かで多様性に富み、熱の入った良い授業が繰り広げられている

4月・5月・6月と統一地方選挙期を除き、武蔵野・小金井市の学校を中心に、運動会や学校公開授業の参観を続けている。どこに行っても共通しているのは、児童・生徒のはつらつとした姿と先生の真剣な取組み、保護者の熱い眼差しにあふれていること。

・ある中学校では、ネイティブの英語の授業の隣の教室で枕草子

・ある中学校では、混声四部合唱を一人の教師がパートを順次まわり教えている

・ある小学校では、体育館で一年生がマット運動のでんぐり返しの練習だ。身体能力を6歳から・・・。

・ある授業では、座学なのに先生が医者のような白衣を着ている。そうか理科か。何となく納得。

・児童が950人超えの桜野小学校。保護者と連れたきた幼児で廊下がいっぱい。

・ある中学校の道徳では、米国であったカレン・クインラン(21歳)さんの実話を基にした話。事故で脳の損傷が回復不能であると医師から宣言され、献身的な介護を続けた父母もチューブにつながれた娘を見るに忍びないと延命装置(人工呼吸器)をはずすことを医師に求めたが、医師は同意しなかった。父母は人間の尊厳とは何かを求め、州の最高裁判所まで争って延命装置をはずした。その後、カレンさんは延命装置がはずされたにもかかわらず、10年近く生命を長らえて肺炎で亡くなったという実話。相当レベルの高い人間の生命を考える授業だが、救いがあるのは自力で10年近く生きたということか。生徒たちはシーンとして先生の問題提起を聞いている。

・その他、廊下に貼り出された絵図。海がつなぐヒトとモノ 日本の島々。排他的経済水域の地図には尖閣諸島もしっかり描かれている。海中マイクロプラスチックの絵図も。

なかなか充実した教育だ。

今日参観したのは、群読「あの坂をのぼれば、海が見える」。素晴らしい。