力士、勝武士が糖尿病の持病を的確に把握し医療機関に伝えていたら・・・。健康、医療情報を一元的に管理出来ないか。

力士、勝武士が糖尿病の持病を的確に把握し医療機関に伝えていたら・・・。健康、医療情報を一元的に管理出来ないか。

コロナ感染症で若くしてお亡くなりになった力士の勝武士さん28歳。糖尿病を患っていたとの事、もし医療情報が一元的に管理されていたらと思う。

塩崎元厚労大臣の肝入りで自民党政調にデータヘルス推進特命委員会が設置されて令和元年11月から①基盤整備、②法制、③がんゲノム、④科学的介護・栄養の四部門に別れて合計30回以上検討会を重ねてきた。

生まれる時の母子手帳から始まり学童検診、成人病等の特定検診、障害や老後の介護記録、過去の病歴等の記録等々、健康情報、医療情報、介護情報を一元的に電子記録により管理すればより良い健康と的確な医療が受けられ健康寿命の延伸につながるという構想だ。とりわけ年間37万人が亡くなるがん治療にはゲノムデータも取り込み「がんでも死なない日本」を目指すという壮大な意気込みだ。医師の資格を持つ衆参両議員も大勢参加して壮観だ。

しかしこの構想を実現するためには国民一人一人がマイナンバーを活用してそれをベースに健康保険証など作っていかなければならない。各医療機関の電子化も必要だ。現在病院等で導入しているシステムの統一も計らなければならない。個人情報、PHR(パーソナル・ヘルス・レコード)という考えを確立し個人情報保護法にも十分配慮する必要がある。同時に厖大な予算もかかる。これからが大変だが何年か後にこのシステムが国民に受入れられて確立すればより正しい診断と治療、重複する服薬の是正など様々な恩恵が国民にもたらされることだろう。