9月入学が安倍総理の有望な選択肢との発言で急に浮上してきた。慎重に進めないと日本社会に重要な亀裂が入る

9月入学が安倍総理の有望な選択肢との発言で急に浮上してきた。慎重に進めないと日本社会に重要な亀裂が入る

3月31日までに満6歳に達した児童は全員小学校に入学する。明治以来から100年以上続く教育の大原則であり国民心理に桜とともに定着している。深層心理まで沈着していると言っても過言ではない。

それを知事会の一部が発言し野党が取り上げ議論が始まった。さらに安倍総理が「9月入学も有望な選択肢」との発言でにわかに脚光を浴びることになったがいかがなものか。

教育は総ての国民の関心事である。国民は3代4代にわたって4月入学3月卒業で人生を形成してきた。とりわけ人格形成の重大な小中学校、義務教育の時期を大切に考えている。それは保護者のみならず学校の教職員、地域の関係者ほとんど総ての国民の関心事だ。

最近の世論調査は安倍政権についてコロナ対策について評価するが30数パーセント、評価しないが50数パーセントと10数ポイント逆転している。なんとか挽回したいと9月入学に話題を向けるためなのか。総理発言のシナリオは官邸官僚といわれる側近が書いているのだろうか。果たして狙い通り安倍総理の人気浮上につながるのか。

私達が安倍総理に期待するのは100年振りの感染症の猛威と大不況に対して骨太でどっしり構えるリーダー像だ。(5/2付ブログもお読みください。)