「地震は予知できないが、津波は制御できる」
本日、朝の政調第96回国土強靭化総合調査会で、丸山茂徳東工大教授、ロバート・ゲラー東大教授、戒崎俊一理化学研究所主任研究員から、津波制御の話を聞いた。
丸山、ロバート両教授は地球物理の著名な研究者であり、戒崎理研主任研究員はスーパーコンピューターを使って物理現象を分析する専門家だ。
①巨大地震はプレートが他のプレートにもぐり込むことによっておこると考えられているが、プレート(リバウンド)が跳ね上がって津波がおこるわけではない。プレートはゴムでなく剛体だから、津波が起こるほど跳ね上がらない。
②大地震がおこると必ずリバウンドがおこるわけではない。地震が100回おきても津波は1回程度
③3.11東日本大震災では、M9という超大型地震のあとも余震が続き、大地震があったが津波はなかった。
④大地震がなくても津波がおこる場合がある。1792年雲仙普賢岳の噴火で、眉山の南側が崩落、大量の土砂が有明海になだれ込み津波が起きた。「島原大変・肥後迷惑」と呼ばれ、絵図が残っている。
⑤海底でも長年堆積物が溜まり、地震をきっかけに地すべりをおこすことによって津波が発生する。海底なので見えないが。
⑥津波はプレートの跳ね上がりが原因ではなく、地すべりによっておこる。このことはスーパーコンピューターの解析によって裏付けされているとして、3.11東日本大震災の解析の一部を呈示した。そして堆積物を調査し、DATAを集め、人工的に小規模な除去をすれば、津波を制御出来ると主張。
眼からウロコだ。これからの詳細な研究が期待される。
いいね!2