「水争いが世界規模でおこらないか、イスラエル訪問で実感したこと」
昨年7月イスラエルを訪問した。
第二次世界大戦中にユダヤ人を6000人以上を助けた日本の外交官杉原千畝さんの顕彰レリーフを贈呈するための訪問だが、
その最中、ガザ地区のパレスチナゲリラとイスラエルとの武力衝突が起こり、パレスチナゲリラのロケット弾が飛来、
それをイスラエルが防御ミサイルアイアンドームで打ち落とすという緊迫した場面となった。
その訪問の折にエルサレムの郊外に拡がる砂岩砂漠を見て、この国の根本は水争いではないかと直感した。
人が生きるには生活水や農業水が不可欠だが、イスラエルを始め中東には圧倒的に不足している。
ちなみにイスラエルの水源はトルコ国境の山脈に降った雨だという。100%のうち5%がイスラエルまできて、その下流のガザ地区にはわずか2%だという。
イスラエルは全世界から祖国復帰運動が実り、人口は今や800万人を超えるという。
必要な水の60%が地下水で、残り40%は海水の淡水化に依拠しているという。
人口の膨張、生活向上で水不足は世界的に拡がっている。
中国では黄河や揚子江が干上がりそうだし、地下水が豊富なアメリカでは農業用水のための地下水くみ上げを規制し始めた。アフリカの干ばつは有名だ。
この10数年地球規模で水争いが深刻化しないか。
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