武蔵野市役所に50年前、スーパー係長がいた。小学生250人を連れて2泊3日、朝霧高原でテントキャンプ。一人で企画・準備・実施した。予算をつけた当時の市長も偉い。11月8日のむさしのジャンボリー50周年に200人のボランティアが参加。
武蔵野市で50年続く夏の地域行事「むさしのジャンボリー」。12小学校区の4~6年生が参加する。長野県川上村で2泊3日のキャンプは地域のボランティア中心で実施。7月末~8月中旬まで小学校の地区ごとに交代で実施される。武蔵野市がバス代等を負担し、参加児童は実費だ。毎年1000人の児童と300~400人の地区のボランティアが参加。ボランティアの中には小学校時代に参加した中学生や高校生の若者もいる。昭和47年以来50年以上続く壮大な行事だ。
スタートは50年以上前、武蔵野市教育委員会社会教育課の係長の発案だ。「育ち盛りの小学生に自然の中でキャンプをさせたい」との願いからだ。登山を趣味にして東京都山岳連盟の理事でもあったこの係長は上司の課長・部長・教育長を説得し、一人で企画・提案・準備をした。市長が評価し予算をつけ、途中からは社会教育課全員で取り組んだという。この係長の情熱と意志と粘り強い説得がなければ実現しなかったであろう。
この種の企画事業は、やったほうが良いが、やらなくても困るわけではない。公務員はリスクを恐れて、とかく消極的になる。このスーパー係長の名前は榎本幸二郎さん。最初にゴーサインを出したのは木村日出夫課長。そして市長は後藤喜八郎さんだ。
スーパー係長に感謝すると共に、50年間支えてくれた歴代の地域のボランティアの方々に感謝、感謝。
むさしのジャンボリー記念式典には200名のボランティアが集まった。遠く長野県川上村からは由井明彦村長をはじめ多くの関係者が駆けつけてくれた。
小美濃安弘市長は本人も市長就任前はボランティアで参加していたが、改めて市を代表して感謝の言葉を述べた。
今までも、そしてこれからも子どもたちの心身ともに健やかな成長を願って、100年をめざしましょう。
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