松本洋平文部科学大臣に陳情。現代の子どもは生まれて直ちにスマホ・PC・AIに取り囲まれ「個立」して育ちます。だからこそ、自然の中で過ごすリアル体験教育の充実を学習指導要領の中に重点的に取り入れてください
昨日10/29に松本洋平文部科学大臣にお目にかかり、次のように陳情しました。
令和7年10月29日
文部科学大臣 松本 洋平 殿
元衆議院議員、元中央教育審議会委員 土屋 正忠
学習指導要領改訂について、自然体験などリアル体験教育充実のお願い
現在の子どもたちは、生まれて直ちにネット社会の波に洗われます。スマホやPC、AIに囲まれて「個立」して生きていくのです。人類誕生以来の大変化の中で、リアル体験が必須です。
1.ユバル・ノア・ハラリ(サピエンス全史の著者)さんは21世紀の危機を、核戦争と地球環境問題と破壊的技術革新を挙げています。
2030年はAIが人間にとっての最適解を出し、個人はそれに従う。これは自由意志の否定につながると警告しています。
近年、社会のあらゆる分野でIT・AI技術が発達し、リアル体験の少ない子どもたちはアイデンティティの危機にさらされています。
2.今年度のノーベル生理学・医学賞を坂口志文教授他と共同受賞した米国のフレッド・ラムズデル博士は、デジタル機器から離れて頭や心を休ませる「デジタル デトック」のためのハイキングをしていて、受賞を12時間も知らなかったと言います。
3.石川啄木の歌に「不来方(コズカタ・盛岡城)のお城の草に寝ころびて 空に吸はれし 十五の心」という短歌があります。
<提言>
デジタル社会だからこそ、自然の中のリアル体験が必須です。永遠不変の法則 知徳体の全人的人間として育っていけるよう、小中高の教育課程の真中に自然体験や特別活動など、自然と人、人と人とを結ぶカリキュラムを位置づけるよう強く要望いたします。
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