日本の学校の特別活動を取り入れるエジプトのEJS(国立小中学校)。教科に加えて、学校行事に運動会・音楽会・教室の清掃等がエジプトで実践されている
エジプトの大統領が日本の総合教育を高く評価し、10年前から教科にプラスして運動会・音楽会・教室の清掃等を学校行事に取り入れることを進めています。
日本から派遣されてEJS(Egyptian Japanese School)でスーパーバイザーを務める小川賀世子先生の報告。
エジプトの総合教育が10年前から始まりました。私は八王子市中心で40年公立学校の教師を務め、校長を5年やりました。60歳になった時、先輩から誘われてEJSでスーパーバイザーを務めることになりました。
エジプトは5000年の歴史がある国ですが、極めて親日的です。街でチャイナかと聞かれ、日本人と答えると大喜びしてくれます。日本に対する評価は「小さな島国で人口も多い。そのうえ資源も少ないのに優秀で、世界で活躍している」というのが国民の一般的な印象です。
エジプトの大統領が日本の教育を高く評価して、教科プラス運動会・音楽会等の総合教育に着目して、国立のEJSが始まりました。日本では普通に行われている学校行事です。教科で学んだことを活かして自分たちで考えて、自分たちで行い、成果を得るという考え方です。
EJSは現在70校程度で100校をめざしています。保護者の協力が素晴らしい。さらに学校行事を一般の公立学校にも取り入れるという動きも出ています。エジプトは貧富の格差が大きいので、公立学校にも行けない子どももいますとの報告。
グローバルな視点で大いに参考になりました。
午後の部では埼玉県深谷市立大寄小学校の「児童が主体的に取り組み、振り返りを次の活動に生かす修学旅行」、武蔵野市立大野田小学校の「児童主体でつくりあげる運動会」の実践例が発表されました。
この集会は全国・東京都小学校学校行事研究会 夏季研修会として本日、武蔵野市内の千川小学校で開催されました。
公立学校の夏季休暇を活用して、各教科ごとの研修会が開かれています。このような絶え間ない教師の研修実践が日本の公立教育の水準を支えています。拍手
大会の冒頭で地元の小美濃安弘市長も駆けつけて激励していただきました。