天皇陛下の仕事は憲法7条で定める国事と、それ以外に公的行事・宮中祭祀等で日々日本国の平和と国民の幸せを祈る仕事ですー大学生に話した補足

天皇陛下の仕事は憲法7条で定める国事と、それ以外に公的行事・宮中祭祀等で日々日本国の平和と国民の幸せを祈る仕事ですー大学生に話した補足

ブログ(9/4参照)を読まれた友人から「3時間も話したのだから、書いてあること以外も話したんでしょ」と連絡がありました。そこで補足します。

天皇陛下の具体の仕事について話しました。

天皇の国事行為は日本国憲法第7条に規定されています。国会の指名にもとづき内閣総理大臣の任命や内閣の指名にもとづいて最高裁判所長官の任命。これは三権分立の原則です。さらに衆議院の解散等があります。また外国から任命されて日本駐在大使となった方が信任状を天皇に提出します。それを認証することをアグレマンといいます。

ちなみに新任大使のお出迎えは東京駅まで宮内庁が出迎えます。その場合、自動車か馬車を選べますが、大概の大使は馬車を選ぶとのこと。東京駅から皇居までの直線道路は“御幸通り”と呼ばれています。すると学生が、私も馬車を選びたいですと。

公的行事は、天皇陛下が行う日本国の象徴としての公的行事で先日、モンゴル国に日本国を代表して親善訪問をされました。国内では大規模被災地をご訪問し、被災された人々をお見舞いすること、全国植樹祭に出席して激励することなどがあります。

宮中祭祀とは、皇居の中の祭殿で祖先をお祭りし、五穀豊穣や国民生活の安寧を祈ることです。

その他

・歴代天皇の中には女性天皇はいたけど、女系天皇はいません。

・学生の「歴史で学んだ卑弥呼は天皇ですか?」との問いに、中国の文献に書いてあることです。それ以上、それ以下でもありません。

・西暦701年に大宝律令が出来、全国が統一的に統治されるようになりました。その時「武蔵国(むさしのくに)」が置かれ、現在の府中市にその時の役所が置かれました。今の大國魂神社の一角です。さらに仏教の普及施設として真北に武蔵国分寺が設置されました。今の国分寺市です。

--そういうことだったんだ。私も高校時代に府中の5月の暗闇祭りに行って来ました。そういう意味があったのですね。と学生。

・明治維新になり、徳川家から天皇に政治の権力が移りました。王政復古・大政奉還・版籍奉還・廃藩置県・などです。特に明治4年壬申の年に全国民を対象とした戸籍が編纂されて、江戸時代までは士農工商の身分制の社会だったのが、全国民が平等に一つの戸籍になったのです。

等々の話をしました。

最後に2000年以上の日本の歴史を3時間で語り尽せません。さらに私は歴史家ではないので、知識も不十分です。今日をきっかけに、人生の節目ごとに日本と天皇の存在を考えてください。と申し上げました。

若い世代頑張れ!