ムーバス実現のキーマンは運輸省の赤沢亮正(現・経産大臣)さん、吉野準 警視総監(当時)それに日野自動車のみなさんです

ムーバス実現のキーマンは運輸省の赤沢亮正(現・経産大臣)さん、吉野準 警視総監(当時)それに日野自動車のみなさんです

武蔵野市で30年前から走り出した全国初のコミュニティバス「ムーバス」。小型バスで住宅街を走るなんて、前例がないだけに難航しました。あらかじめ関係機関に打診をすると、バス路線の認可を与える運輸省(当時)は、こんなバス路線を認可しても乗る人がいるのか?事業の継続性に責任が持てない。

さらに道路交通法で同意を与える立場の警視庁も8m以下の道で安全が担保されるのか?でした。

そこで運輸省の相原運輸政策局長(当時)をお訪ねして、研究チームに職員を派遣してくれませんかとお願いしました。その時来てくれたのが、若き日の赤沢亮正経済産業大臣でした。赤沢亮正さんはムーバスの議論を軌道にのせ、その後日米航空交渉の部門に異動されました。また、警視庁の交通部長をお伺いし、道路交通法担当の理事官に参加してもらいました。

その後、高齢者の自転車事故が多発したのを受けて、当時の吉野準警視総監が読売新聞に「警視庁も協力する」という一文を投稿してくれました。さらに異例にも武蔵野市役所までご来訪いただき、激励してくださいました。

また、日野自動車も全面的に協力してくれました。ムーバスの原型は幼稚園の送迎バス2m×11mですが、ドアがひとつしかなく、天井も低かった。そこで2ドアで天井の高さ2m、さらに握り棒や座席などを全面的に改良してオーダーメードの現行の小型バスが出来たのです。

その他、東京都・JR東日本・関東バス・小田急バス等の関係者が各々、力を合わせてくださったので実現したのです。

明日 11月26日(水)午前11時~ 
ムーバス30周年記念式典 吉祥寺駅北口駅前広場 

なお、ムーバス実現のための研究チーム
委員長  岡 並木先生 武蔵野女子大学教授(当時)
副委員長 山本雄二郎先生 高千穂商科大学教授(当時)