トランプ大統領に任命された米連邦最高裁判事が大統領令による相互関税を違憲と判示-法と良心と信念に従うトマス・ベケット大司教の心境か?
大統領令による相互関税は連邦議会が定めた法律でなく違憲である。課税権は議会にある。大統領は法の執行者であり、法をつくる立場ではないということか。
9名中6名の判事が「違憲」と判示。当初は9名の判事中、保守派6名・リベラル派3名なので違憲判決は出しにくいのではとの観測もあった。
違憲と判決を出した判事6人には、トランプ大統領が選任した2名もいたという。この2名は「トランプ大統領に任命されたとしても、私は最高裁判事の職務に忠実でなければならない」「法と良心と信念に従って違憲判決に賛成した」「それが任命したトランプ大統領に対する責任だ」といった心境なのだろう。
英国教会12世紀のカンタベリー大司教のトマス・ベゲットの故事を思い出した。ヘンリー二世の側近だったトマス・ベゲットはカンタベリー大司教に任命された。当時は王権と教皇権が対立していた時代だった。トマス・ベゲットはカンタベリー大司教に任ぜられると、その職務に忠実となり、英国教会の立場を主張しヘンリー二世と対立した。
今回のケースと本質が似ているように思う。誰に任命されようとも公職についたら、その職に忠実になる。それが使命だということか。
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