高村正彦元外務大臣ー日米同盟を基軸に、中国とも現実的対応。緊張を高めず、日本の国益は譲らない。日本を代表する外政家。このたび著書を出版
自民党には腹の据わった大外政家がいます。
高村正彦元衆議院議員です。
「外交の失敗は一国を滅ぼす」との信念で、1980年に初当選以来37年、外政家として振る舞い国益を守り続けました。
このたび、新潮選書で『冷戦後の日本外交』を発刊されました。兼原信克氏等と対談形式の著作で、現在発売中。
内容は大別して三つに分かれます。
① 外政家としての歩み。日米同盟を基軸に中国・韓国・カンボジア等の東南アジア諸国との体験が語られています。
② 小泉内閣の郵政解散等の評価や安倍内閣での安保法制・重要影響事態法など。
③ 自民党の副総裁として平和安全法制の理論的主柱となり、その判断基準を最高裁判決に求めました。
とりわけ「集団的自衛権は、昭和34年12月の最高裁判所大法廷判決で決まっています。田中耕太郎裁判長は条約優位論・国際法優位説だったのではと推量」高村元外務大臣は、その主張がブレずに一貫していて、国会での世論をつくりました。読み応えのある著作です。
大江健三郎を皮肉?って評価しています。「平和を主張しているから評価する。憲法9条があったから平和を守れたとの主張は?」「私も平和を求めるが、日本は大きな常識に基づいて自衛隊をつくった。さらに日米同盟が基軸です」と述べています。
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