都知事選挙は政党の陣取り合戦か?静岡県知事選挙は浜松市長と県副知事が争った。二人とも、ふるさと静岡を熟知していた

都知事選挙は政党の陣取り合戦か?静岡県知事選挙は浜松市長と県副知事が争った。二人とも、ふるさと静岡を熟知していた

最近の地方自治体の選挙で横行するのは、政党の陣取り合戦だ。候補者を選考する段階で、人物の識見・力量より、見た目の良い勝てる候補を基準に選ぶ傾向がある。

その点、注目を集めた静岡県知事選挙は、まっとうだった。片方は県副知事。勝ったのは浜松市長を務めていた鈴木康友氏だ。浜松市は人口81万人の政令指定都市だ。両候補とも各々実績があり、静岡県全体を十分知りうる立場にあった方々だ。勝敗には様々な要素が絡むが、両候補とも地方自治体の首長としてふさわしいキャリアの持ち主だったと思う。

都知事選はどうか?典型的な人気投票になっていないか?

人口1400万人で有権者が1200万人余りの世界でも最大級の選挙なので、知名度の高い人を候補にするのは止むを得ないが、東京都とはどうあるべきか。役割は何か。国との関係や区市町村との役割の違いなど、都民の前で真剣に語ってほしい。