蓮舫担当大臣(当時)の事業仕分けは相当ひどかった「スーパーコンピュータ、世界第二位ではダメなのか?」報道陣を集めて役人を叱り飛ばす-危なかった。2009年から3年3カ月。民主党政権の悪夢がよみがえる

蓮舫担当大臣(当時)の事業仕分けは相当ひどかった「スーパーコンピュータ、世界第二位ではダメなのか?」報道陣を集めて役人を叱り飛ばす-危なかった。2009年から3年3カ月。民主党政権の悪夢がよみがえる

現代の最先端科学がスーパーコンピュータに支えられていることは、原理が十分理解出来ない我々文系の人間でも知っている。理化学研究所のスーパーコンピュータ「京」は、その時点では世界最高水準だったが、後継機の製作の準備にかかっていた。その合言葉が「世界一のスーパーコンピュータをめざす」だ。

民主党政権下の事業仕分けの担当大臣だった蓮舫氏は、マスコミを集めて言い放った。「なぜ世界で二番目ではダメなのか?」集まった各省庁の官僚たちが繰り返し説明するが聞かない。蓮舫大臣は若い大臣で、見た目もよく、テレビ映りもよいので張り切っていた。

これに危機感を抱いたのが、ノーベル賞受賞者の科学者の皆さん。連名でスーパーコンピュータ製作の準備を政府に申し入れました。おかげで、数年後に「京」の継続機の「富岳」が完成。計算速度をはじめ汎用性等、各分野で数年に渡って世界一を維持して、科学技術の研究に役立った。

身近なところでは、コロナの飛沫感染とエアゾール感染を分析し見える化したのも「富岳」だった。あの映像を見て、国民は接触感染や飛沫感染とともに、空気中に一定時間ただようエアゾール感染の脅威を実感したのだ。蓮舫担当大臣の事業仕分けが失敗してよかった。