総務副大臣の経験から厚労省の違法統計調査は大臣、副大臣、や局長級の指示だとは到底考えられない

総務副大臣の経験から厚労省の違法統計調査は大臣、副大臣、や局長級の指示だとは到底考えられない

私は平成27年から安倍内閣で髙市総務大臣の下で副大臣を務めた。所管は全国の地方自治行政に関わることと統計等、旧行政管理庁に関することだった。毎月必ず様々な統計報告を受けたが統計の仕組みはすでに決まっていて内容の報告だった。当然、統計法に則って着実に行われていることが前提。今回のように全数調査すべきものを1/3抽出にするという「違反」を政治任用された大臣等が容認することは普通考えられない。また、政府参考人として国会で答弁する立場の局長級が「違反だけどOK」等と言うわけがない。役人は用心深いのが常だ。今回の1/3調査がどのような動機と理由で誰が変更を決定したのか不明だが「組織ぐるみ」とか「隠ぺい」等との批判はいささか見当違いだ。

違反による統計は速やかに是正させなければならない。より正確な統計は近代国会の行政の前提だが、同時に統計をつくる過程で多くの企業や団体、国民の協力を得なければ出来ないことも留意する必要がある。10年に一度の国勢調査の大調査、中間年の5年毎の国勢調査等全国1741の市区町村で数十万人調査員と調査協力員によって1億2500万人を対象としていることを考えると統計実施の苦労と精度が理解できるのでは・・・。

尚、今回の違法統計の発覚が総務省の統計委員会の指摘によることを考えると内閣の牽制作用が働いたことを評価できる側面もある。