米国務次官が台湾訪問、李登輝元総統の告別式に参列

米国務次官が台湾訪問、李登輝元総統の告別式に参列

9月18日付読売新聞朝刊国際面で、米国務次官キースクラック氏が李登輝元総統の告別式に参列のために、台湾を訪問したと報道。伝統的な弔問外交だが、単なる儀礼の範囲を超えた米国の強いメッセージが込められている。
習近平主席の中華人民共和国は台湾は中国の一部だと永年主張してきている。「一つの中国」論だ。米国も日本もこのことを受け止め「台湾」を国として認めることをしないで、貿易、交流をすすめてきた。しかし最近になって中国はWHOから台湾を排除、オブザーバーとしても参加を認めないと圧力を加えてきた。
米国はこの10年近くにわたって中国に対する警戒を強めてきたが、特にトランプ大統領になって米国の知財を中国は侵害していると主張し、国防権限法に基づいて様々な大統領令を発出して強硬姿勢をとってきた。
李登輝元総統の告別式という機会を捉えて弔問外交の一環として政府高官を派遣したのだろう。日本の立ち位置は一つの中国論だが、李登輝元総統の告別式に何もしなくてよいのか。日台の間には日常的な往来、交流があり、極めて親日的な台湾だ。
2011年3月11日の東日本大震災では、いち早く物心にわたって救援を行ってくれたことを忘れてはならない。