沖縄県伊江村の教育旅行、215戸の民泊で延べ4万3000人の受け入れ―こどもがみるみる元気に

沖縄県伊江村の教育旅行、215戸の民泊で延べ4万3000人の受け入れ―こどもがみるみる元気に

昨日3月6日朝、自民党政調「こども元気! 農村漁村で育むプロジェクトチーム」が開催された。
事例発表で目覚ましい活躍ぶりを発表したのは沖縄県の離島伊江村(イエソン)西江上区(ニシエウエク)の知念区長さん。
伊江村は高い山もない離島なので、水を確保するのが難しかった。さらに台風と干魃、肥沃度が低い土壌、高校がない(15歳旅立ち)等々の悪条件だった。しかし島伝来の精神イーハツチャー(負けん気性進取の精神)に裏付けられて、昭和54年から具体の取り組みが始まった。

島に水を確保して「水あり」農業で支えようと島民一体となって取り組んだ。
①平成3年20万m3の溜め池をつくった
②さらに生活を支えるため、平成16年から100万m3の地下ダムをつくり平成29年に完成した
この結果、昭和54年160万円/戸だった農業生産額が、平成29年1200万円/戸、40年で8倍になった。さらに平成15年から島の自然を活かして都会のこどもの受け入れ、民泊に取り組んだ。
平成15年22戸300人が平成29年213戸4万3000人に増えた。島の伝統的な風俗や肉牛改良事業、農業体験、地元民との交流等、教育旅行か定着した。都会から来たこども達は、生活に馴染んでみるみる元気になり、帰る時は民泊の人達と別離を惜しむ。リピーターも多い。
島の人達も若い世代との交流で元気を貰い、さらに島で農業と教育旅行の仕事をしたいと、都会から移り住む人も出てきている。尚、民泊の収入は平均年200万円程度という。伊江村の皆さんの努力は、都市と農村の交流事業のモデルのような成果をあげている。