核大国ロシアのウクライナ侵略で核抑止論は破たんしたとの見解も。しかしウクライナが独自に核を所有していたら、プーチンは侵略しただろうか?

核大国ロシアのウクライナ侵略で核抑止論は破たんしたとの見解も。しかしウクライナが独自に核を所有していたら、プーチンは侵略しただろうか?

現在進行中のロシアのウクライナ侵略は、歴史上初めての戦争となっている。世界最大の核大国ロシアが、核を抑止力として使うのではなく攻撃力の威嚇として使っている。核抑止力ではなく、核攻撃力だ。

もしウクライナが核武装していたら、プーチンは攻撃しただろうか?

NATO加盟国のポーランドはベラルーシとウクライナの隣国だが、「米国の核の“核共有”を求める!」と主張している。

私が初めて広島の平和祈念館を訪問したのは昭和43年で20代半ばである。投下後20年余りしか経ってなく、展示物は極めて生々しく衝撃を受けた。その後、数回訪問し、原爆の悲惨さを目のあたりにして、三度目の被爆地は決してあってはならないと決意して政治家の道を歩んできた。今回の広島原爆忌も朝からテレビの前で粛然と迎えた。

先日の広島原爆忌での松井一実市長の抑制と目配りの効いた、実に堂々たるスピーチに感銘を受けた。人類最初の被爆地の広島市長として、これからも被爆の実相を伝え続ける伝道師としての役割に期待しています。同時に岸田総理のスピーチも日本国の安全に責任を持つべき最高指導者として、ギリギリの表現なのかと思った。

5月のG7で、米国をはじめ民主主義国の首脳が50分近くに渡って平和祈念館を見学したことは、着実な一歩だと評価されるべきだと考える。

プーチン大統領も習近平主席も、ぜひ一度視察してほしい。