核を持たない日本は安全保障の交渉となると米ロ中北朝鮮などの国とは交渉力が下がる。戦後72年最大の危機に臨んで、外交交渉にあたる安倍総理の足を必要以上にひっぱってはならない―伊吹文明先生

核を持たない日本は安全保障の交渉となると米ロ中北朝鮮などの国とは交渉力が下がる。戦後72年最大の危機に臨んで、外交交渉にあたる安倍総理の足を必要以上にひっぱってはならない―伊吹文明先生

 伊吹文明先生は衆議院議長を経験し、文部科学大臣を始め、自民党税調の幹部を歴任するなど衆議院を代表する知識・経験豊かな大御所だ。

志帥会(二階派)の特別講和で、今日の日本は安全保障上の戦後最大の危機だという。

確かに、もし北朝鮮が米国に届くICBMだけ開発を中止し、現存する中距離核ミサイルを温存すれば、日本はこれから永続的に北のミサイルの危機の下に生存することになる。

韓国は通常兵器で反撃することが強力な抑止力だが、日本は核ミサイルに対する有効な抑止力は自前ではもちあわせていないのだ。米国の抑止力に頼るのだが、安倍総理の交渉力に期待するしかない。

北朝鮮と韓国の対話は本番の米朝会談の幕明けにすぎない。まだ具体的なことは何も決まってないのだから。