来年度令和3年予算106兆円、税収は57兆円の見通し。本当に税収が57兆円確保できるのか?

来年度令和3年予算106兆円、税収は57兆円の見通し。本当に税収が57兆円確保できるのか?

地方自治体の職員と話していたら国の来年度(令和3年度)予算の話になり、来年度の税収57兆円という報道がありましたがとの質問。

各市とも来年度予算の編成中だが市税がどのくらい減収になるのか見通しがたたない。そこで国の税収が目安になるのだが本当に57兆円確保出来るのだろうか。もしその見通しが正確なら個人住民税や法人住民税が連動して見込める。基金が少なくギリギリで運営している自治体では必死だ。尚、固定資産税は微減。

①今年度(令和2年度)の当初予算の税収見込みは63兆円。それを補正で55兆円に減額しました。

②決算ではどの程度になるのかさらに来年に入ってコロナがどこまで収まり景気がどこまで回復するか見極めが難しいですね。

③現時点では補正減した55兆円以下に見積もると世の中にこれ以上景気が悪くなるというマイナスメッセージを出すことになりますね。

④さらにこれ以上税収を下げると106兆円のうち国債発行額が税収を上回ってしまう。当初予算で税収の方が少ないという予算は財政当局としても組めないのでは?

⑤リーマンショックの後は税収が38兆円と極端に低くなりましたが、あの時は金融機関が軒並み不良債権などで不安定になりましたから

⑥今回は打撃を受けている旅行業、宿泊、イベント、飲食、物販、航空、鉄道、バスなど厳しい産業もあります。一方、通信サービス、食料品販売、宅配、自動車などプラスの業界もあります。そのプラスマイナスをどう判断するかですね。

一日も早くコロナが収束するのを期待したいと申し上げた。