来年の国の税収見込みが69兆円との報道。第二次安倍政権7年余りで消費税率を5%アップして、12兆円余りの税収増があったことを忘れてはならない

来年の国の税収見込みが69兆円との報道。第二次安倍政権7年余りで消費税率を5%アップして、12兆円余りの税収増があったことを忘れてはならない

2012年に民主党から自民党に政権が戻り、第二次安倍内閣が発足した。以来7年余りの間に社会保障費に充てる消費税は5%→8%→10%と2回税率を上げて、国民に負担をお願いして12兆円余りを確保した。

安倍総理は折にふれて、同一の政権で2回も消費税を上げた政権はないと心配していたが、国民は理解を示し、安倍政権は衆・参国政選挙に勝ち続けた。消費税が5%のままだったら、来年度の税収は57兆円程度である。

20年前の小泉政権時代の税収は50~51兆円程度だ。民主党政権時代は東日本大震災の影響もあり、38兆円まで下がった。

来年度の税収見通しの要因の中には、急激な円安による輸出産業の空前の利益も見込まれるとのことだが、中長期の基調は「税負担なきところに歳出なし」ではないか。岸田総理は国民を信頼して、きちんと説明してくれることを期待します

なお、消費税を5%から10%に上げることが出来たもう一人の立役者は、2012年当時の民主党政権・野田総理です。安倍さんとの党首討論で

野田総理:消費税を10%に上げることに同意いただけるなら、解散します。
安倍総理:それは、約束ですね。

と何回か確認したのを鮮やかに思い出す。国家を背負う責任者とは、長期の見通しに立って不人気の政策でもとる。そう覚悟することが必要だと実感した。