日本の新しい音楽、ここに始まる。民謡クルセイダーズ-佐渡おけさ等の正調の民謡15曲を軸に、レゲェ調やラテン調でアップテンポでつなぐ
先日、武蔵野市民文化事業団主催の民謡クルセイダーズの公演を聴きました。
まず巨大PAのアップテンポの演奏で聴衆の注目を引き付ける。そして頃合いを見て、舞台中央でフレディ塚本(男性ボーカル)が浴衣姿で、張りのある美しい声で佐渡おけさを唄い出す。実に心に浸みる歌声だ。
この演奏スタイルで、串本節・おてもやん・真室川音頭・ホーハイ節・会津磐梯山・ちぃあわせ音頭と続く。女性ボーカルも交代で数曲。なかなかだ。
バンドは、エレキギター・キーボード・シンセ・ベース・ピアノ・コンガ・ティンバレス・ボンゴ・パーカッション・トランペット・トロンボーン・サックス・ハモンドオルガンも。
第二部は貝殻節・大漁歌い込み・南部俵積み唄・ソーラン節・木曽節・ハイヤ節・炭坑節。ここで観客が立ち上がり、全員で盆踊りの所作。子ども向けのアレンジが入り、一旦終了して、バックは大拍手とともに退場。やがて男性ボーカルのフレディ塚本さんが再登場。アカペラのソロで相撲甚句を唄い、感謝の気持ちを表し観衆を送り出す。誠に印象的なフィナーレだ。
1200席の大ホールが完売。拍手と掛け声が相次ぎ、舞台の前には追っかけが数十人立ち上がって調子を盛り上げる。観客は若い人から子どもたち、中高年まで様々だ。
ボーカルが男女とも正調で舞台を引き締めるのが強い印象に残った。ラテンと民謡の融合で、日本の新しい音楽の誕生だ。世界中の人に日本の民謡の魅力を伝えてほしい。
民謡クルセイダーズのフレディ塚本さんと16名の仲間たちに大拍手。
武蔵野市の生涯学習事業団の若い女性学芸員がライブを聴いて企画したという。
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