政治改革は政治の手段であって、目的ではない。現下の最大の政治目的は能登半島の人々を救うことと、羽田の航空機事故の究明と再発防止ではないか

政治改革は政治の手段であって、目的ではない。現下の最大の政治目的は能登半島の人々を救うことと、羽田の航空機事故の究明と再発防止ではないか

政治改革は国民の信頼を取り戻すための重要な課題だが、それだけでは国民の期待に応えられない。

能登半島地震で苦しんでいる人々、そしてこれからの生活をどう見通しをつけるか不安に思っている人々に希望の光をあてる。これが現下の最大の政治課題だと思います。復興に時間がかかっても、地元を尊重し、政府をあげて取り組むというメッセージを出してほしい。

もうひとつ忘れてならないのは、1月2日の羽田の航空機事故です。海上保安庁の優秀な隊員が5名犠牲になりました。誠に残念です。心からご冥福をお祈りします。

さらに、機長とCAの適切な判断と措置により、379名の乗客・乗員が危機一髪の中、全員無事だったこと。「大丈夫、大丈夫、乗務員の指示に従えば大丈夫」という乗客男性のあの一声が、どれだけ乗客を落ち着かせたか。奇跡の全員生還は、機長とCAの判断と乗客の沈着冷静な対応によって実現した賜物です。そのことは私たちに勇気を与えてくれる。

しかし、何が原因でこのような事故が起こったのかの真相究明と、これからの再発防止には何が必要なのかをきちんと検証し、国民の前に明らかにする責任が政治にはあります。安心安全な空の旅を続けるために。

政治の最優先事項は何か。1月26日 通常国会開会。