憲法改正をと語る人は多いが、憲法を読んだ人は少ない。岩波文庫から3年前に長谷部恭男さん解説の『日本国憲法』が発刊。サンフランシスコ平和条約第5条には、個別的自衛権と集団的自衛権が保障されている。日本国憲法施行75年

憲法改正をと語る人は多いが、憲法を読んだ人は少ない。岩波文庫から3年前に長谷部恭男さん解説の『日本国憲法』が発刊。サンフランシスコ平和条約第5条には、個別的自衛権と集団的自衛権が保障されている。日本国憲法施行75年

長谷部恭男さんは国会の衆議院憲法審議会で自民党推薦で出席し、参考人として安倍内閣の安保法制について「憲法違反」だと述べた。野党は鬼の首でも取ったようなハシャギようだった。

その長谷部恭男さん解説で3年前に『日本国憲法』(岩波文庫)が出版され、早速購入して読んでみた。文庫には大日本帝国憲法やパリ不戦条約、1945年9月2日署名の日本国降伏文書等と共にサンフランシスコ平和条約(日本国との平和条約)も収録されている。

昭和27(1952)年の平和条約第3章安全の条項の中に日本国の個別的自衛権と集団的自衛権が固有の権利としての保障が記述されている。まさに、安倍内閣で審議され、左翼が問題にした集団的自衛権も記述されている。

日本国憲法の成立は昭和22(1947)年なので、日本国憲法が成立している前提のうえに立って平和条約が締結されて、日本も米・英・仏などの連合国側も見解が一致して調印したのである。

長谷部恭男さんは学者として良心的だ。集団的自衛権を認めた平和条約を国民に分かりやすく収録していただき、ありがとうございました。

私は本年2月下旬に自民党憲法改正実現推進本部長の古屋圭司先生を訪問して、長谷部さんの本で勉強会をやりましょうと提案した。

国民の皆さん、憲法を読みましょう。そして日本国の在り方を考えましょう。